物議醸す加計獣医学部 「読売全面広告」で怒涛の学生集め
加計学園が怒涛の学生集めを展開し、物議を醸している。先週土曜(18日)の読売新聞朝刊に〈学校法人加計学園 岡山理科大学 新しい獣医学部、誕生!〉と大文字が躍る全面広告を掲載したのだ。
林文科相の認可が下りたとはいえ、「総理のご意向」をめぐる疑惑はいまだ払拭されず、真相解明を求める特別国会の本格審議はこれからだ。ネット上には「唖然」「ドン引き」「やることがイチイチ露骨」といった批判や、「安倍首相が読売新聞を読んでと薦めるわけだ」といった揶揄の声が上がっている。
問題の広告は、今治市から無償譲渡された約17万平方メートル(37億円相当)の広大な敷地に建つ今治キャンパスの完成予想図を背景に〈出願は11月22日(水)スタート!〉と告知。柳澤康信学長と吉川泰弘新学部設置準備室長による対談形式で〈52年ぶりの獣医学部に託されたミッション〉の意義を訴え、柳澤学長は〈国内最大級規模の教員組織〉をこう誇っている。
〈獣医学科(6年制・入学定員140名)、獣医保健看護学科(4年制・同60名)を合わせて専任教員87名(教授33名、准教授20名、講師9名、助教25名)という、日本で最大級規模の充実した教員組織を編成しました。一人ひとりの学生を丁寧に指導できます〉