平昌五輪乗っ取り 韓国籠絡させたモランボン楽団長の正体
すっかり北朝鮮ペースだ。平昌五輪への北朝鮮代表団派遣をめぐる南北実務協議がきのう(15日)、軍事境界線がある板門店の北朝鮮側施設「統一閣」で開かれたが、韓国が呼び掛けた次官級協議は見送り。代表団のうち芸術団派遣協議を先行させたい北朝鮮の求めで局長級交渉が行われ、「サムジヨン管弦楽団」など140人ほどの芸術団の派遣と、ソウルや江陵での公演で合意した。
そこで注目されたのが、テーブルについた紅一点、北朝鮮代表団の玄松月氏だ。金正恩委員長肝いりのガールズグループ「モランボン楽団」の団長である。
「ポチョンポ電子楽団やウナス管弦楽団で活躍し、国民的歌手として知られる彼女は金正恩の元愛人といわれ、同じウナス出身の李雪主夫人の先輩にあたります。2013年にポルノ頒布の疑いで銃殺されたとの情報が流れましたが、14年に表舞台に復帰し、ドタキャンしたモランボンの北京公演も率いていました」(外交関係者)
女性ながら朝鮮人民軍大佐の肩書を持ち、昨年10月の朝鮮労働党中央委員会総会で中央委員候補に選出された。スピード出世は金正恩が目を掛けているからにほかならないが、交渉を託した意図はどこにあるのか。