「中東に自衛隊派遣」わざわざ速報の不可思議とウラの狙い
「自衛隊中東派遣を本格検討」――。18日午後、唐突にテレビやネットでこんな速報が流された。イラン近くのホルムズ海峡の安全確保のための「有志連合」参加を米国に要請されていた一件が物議を醸していたが、政府は参加せず、独自に自衛隊を派遣する方針を固めた。イエメン沖などに艦船や哨戒機を出して警戒監視に当たらせることを想定している。
安倍政権が2015年、野党の反対を押し切って安保法を成立させてから4年が経過。いよいよ「戦争できる国」に歩みを進めようということだ。大問題に違いはないが、どうも今回は「速報」自体が不可思議だ。
というのも、「自衛隊派遣を本格的に検討する」以外に、「いつから」「何人が」「どうやって」派遣されるのか、全く情報がないのだ。SNSでは〈まえから言ってなかったっけ?〉〈何で今?〉といった声が上がっている。わざわざテレビ画面にテロップを表示させるほどのニュースなのか、ということだ。