橋下徹元大阪市長の発言が物議 身近に潜む“差別治水”の闇
13日夜の情報番組「Mr.サンデー」に出演した橋下徹元大阪市長の発言が物議を醸している。橋下氏は台風19号の豪雨による河川の氾濫被害をVTRで見た後、「都市化されている下流地域に被害が出ないように、上流部であえて氾濫させる考え方がある」――と治水行政の“闇”を暴露したのだ。
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橋下氏は番組内で、治水行政の具体例として「淀川が氾濫しないように琵琶湖で止め氾濫させる」「奈良と大阪の県境に狭いところ(大和川の亀の瀬)があるけど、いざというときは奈良県側で氾濫させる」――と解説。ラグビー日本代表がW杯のスコットランド戦で収めた“歴史的勝利”に日本中が歓喜する中、その直後に放送された橋下氏の「氾濫」発言は視聴者にかなりの衝撃を与えたようだ。
実際、ネット上には<大阪府民の為に奈良県民は死んでもいいって事?><そんな方法しかないの??><日本の闇>などの疑問や驚きの声が続出。「橋下発言」をファクトチェックするため、国交省近畿地方整備局に問い合わせてみた。