米国の建築デザイナーが警鐘「カジノは日本に必要ない」
「ラスベガスやリノ(いずれもネバダ州)はカジノの街です。カジノがないともはや生きていけない。一方でフィラデルフィアはいい街だったのですが、シュガーハウスというカジノをつくりました。ぼくが(カジノ・ルームの設計を)やっているのでなんともいえない話ではありますが、カジノができた途端、その周りのエネルギーが嫌なものになっていきました。でも横浜にはカジノがなくても人は来ますよね。横浜はこのままでいいと思います。カジノは日本に必要ないと思います」
そう断言するのは、本場米国でカジノ・ルームの内装などを長年手がけてきた建築デザイナーの村尾武洋氏。
「全米で25カ所くらいのカジノの設計を手がけました。日本に来る前にも契約をとってきました。新しいカジノをラスベガスでやるそうです」と話す村尾さんは、カジノビジネスを熟知していると言っていいだろう人物。12月に一時帰国、26日に「カジノを考える市民フォーラム」の講演会で、カジノビジネスの実情を話した。それは華やかなカジノのイメージをぶち壊す衝撃的な内容だった。