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保阪正康作家

１９３９年、北海道生まれ。同志社大卒。編集者を経て「死なう団事件」でデビュー。「昭和天皇」など著書多数。２００４年、一連の昭和史研究で菊池寛賞。本連載「日本史　縦横無尽」が『「裏切りの近現代史」で読み解く歴史が暗転するとき』（講談社）として好評発売中。

保阪正康日本史縦横無尽

玉音放送を信じず、奇妙な噂話が広がった日本の「負けっぷりの悪さ」

公開日：2023/01/05 17:00　更新日：2023/01/05 17:00

1941年12月8日、大本営発表で、東京・銀座4丁目の運動具店前で、米英との開戦を報じるラジオ放送を聴く市民（Ｃ）共同通信社

　前回名前が出た吉田茂と鈴木貫太郎は、日本の敗戦でいかに筋を通した姿勢を貫くかを話し合っている。2人とも対米英戦争には消極的というより、むしろ反対の立場であった。それだけに「敗戦」を潔く受け入れようというのであった。敗戦と同時に誕生した東久邇内閣に、重光葵外相の後に入閣することに…

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【連載】保阪正康日本史縦横無尽

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