「ツチハンミョウのギャンブル」福岡伸一著

公開日:

 ツチハンミョウが生まれるのは、地中で幼虫時代を過ごしたコハナバチが成虫になって地上に現れる時期だ。ツチハンミョウは匂いを頼りにコハナバチにとりつき、振り落とされないようにして花に止まったら飛び移る。

 そして今度はヒメハナバチが飛んでくるのを待つ。そしてヒメハナバチの足に飛び移り、ヒメハナバチが花粉団子を作ってその中に卵を産むと、ツチハンミョウは孵化した幼虫や花粉団子を食べて成虫になる。これしか食べないので、うまくヒメハナバチに巡り合ったものだけが生き残る壮絶なギャンブル人生なのだ。

 ほかに、凄腕の産科医の架空の物語で円周率を覚える方法など、博学な福岡ハカセの仮説、珍説を満載。

(文藝春秋 1700円+税)


日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

最新のBOOKS記事

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    安倍官邸“大号令”か 厚労省「実質賃金上昇率」水増し工作

  2. 2

    「誰のおかげで飯食ってんだよ」同年代アイドルの怒声に…

  3. 3

    引退の稀勢の里を支える“太いタニマチ”と6000万円の退職金

  4. 4

    CM中止で加速…NGT48イジメの構図と暴行事件の“犯人”探し

  5. 5

    前のめり安倍首相に露が食わす「条文作成」の毒まんじゅう

  6. 6

    専門医は「説明不能」…米11歳少女の悪性脳腫瘍が消えた!

  7. 7

    仏捜査のJOC会長の長男 竹田恒泰氏“父擁護”のトンデモ発言

  8. 8

    菊川怜の夫は裁判沙汰に…女性芸能人が“成金”を選ぶリスク

  9. 9

    「史上最弱横綱」稀勢の里を生んだ“機能不全”横審の大罪

  10. 10

    NGT48メンバーは自宅に男が 地方アイドルが苦しむジレンマ

もっと見る