「チームワークの教科書」ハーバード・ビジネス・レビュー編集部編
例えば経営会議でいつまでも「決められない」でいた場合にどうしたらいいか。意見がまとまらないときにやむなくトップが決めることがままあるが、それは「独裁化症候群」の表れである。その場合、「投票のパラドックス」の理論から、他のメンバーの不満につながり、チームが機能しなくなることは、起こるべくして起こることだと指摘する。そして回避策として、達成したいゴールの明確化、選択肢に幅を持たせる、一歩引いて新しい案を考える、本音で話し合えるように議論の内容は外に漏らさないことなどを挙げる。
米国の名門経営大学院ハーバード・ビジネス・スクールの理念に基づき刊行されているマネジメント誌「ハーバード・ビジネス・レビュー」に掲載された論文から、チームワークについての論考10本を収録。
(ダイヤモンド社 1800円+税)