ビンタ場面で放送NG 映画「ホームレス理事長」の問題提起

公開日: 更新日:

 地上波で放送拒否された地方局ドキュメンタリーが劇場公開されて話題になっている。東海テレビ制作の映画「ホームレス理事長」(ポレポレ東中野ほか全国公開中)だ。

 野球で高校に進学しながらドロップアウトした球児たちに、再び野球と勉強の場を与えようと設立された「NPOルーキーズ」(愛知県常滑市)が舞台。ほとんどの子供が寮で生活し、野球をやりながら外部の通信教育を受け、高校卒業の資格を目指している。

 問題となったのは、野球チームの監督が、自殺未遂騒ぎを起こした生徒にビンタを9発お見舞いするシーン。「放送基準に触れる」と視聴者から批判が殺到。“問題作”のレッテルを貼られて、キー局のフジテレビやほかの地方局に放送を拒否されてしまう。

 監督の土方宏史氏は、「放送時が桜宮高校の体罰問題と重なって…。視聴者から<親が見ていたらどう思うか>と言われました。正解のないものだからクレームがくるとは思わなかったし、ビンタのシーンもあえて落とさなかったのです」と釈明するが、批判の矛先はNPO法人の理事長・山田豪氏(45)にも及んだという。私財をなげうってNPOを設立し、自らはネットカフェを転々としている人物だ。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  2. 2

    岡山天音「ひらやすみ」ロス続出!もう1人の人気者《樹木希林さん最後の愛弟子》も大ブレーク

  3. 3

    西武にとってエース今井達也の放出は「厄介払い」の側面も…損得勘定的にも今オフが“売り時”だった

  4. 4

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  5. 5

    (5)「名古屋-品川」開通は2040年代半ば…「大阪延伸」は今世紀絶望

  1. 6

    「好感度ギャップ」がアダとなった永野芽郁、国分太一、チョコプラ松尾…“いい人”ほど何かを起こした時は激しく燃え上がる

  2. 7

    衆院定数削減の効果はせいぜい50億円…「そんなことより」自民党の内部留保210億円の衝撃!

  3. 8

    『サン!シャイン』終了は佐々木恭子アナにも責任が…フジ騒動で株を上げた大ベテランが“不評”のワケ

  4. 9

    ウエルシアとツルハが経営統合…親会社イオンの狙いは“グローバルドラッグチェーン”の実現か?

  5. 10

    今井達也の希望をクリアするメジャー5球団の名前は…大谷ドジャースは真っ先に“対象外"