3D映像で記録 異色の「3・11ドキュメンタリー」が公開
「映画は上映して観客が目にして始めて形になります。作り手、見る側の双方向で完成するもの。映画館が現地や震災に思いを寄せる場となることを切に願っています」(河邑氏=前出)
3D映画といえば、大がかりかつスケールのデカいSFやアクションが主流だが、3Dの迫力を売りにしていたずらに恐怖をあおるような震災ムービーではない。「津波とたたかっちゃいけないです。逃げるんだ、逃げるしかないです」――劇中、宮古市田老の女性の言葉が胸に響く。現地の人や景観に寄り添い、3Dの新たな可能性を感じさせる作品だ。
※入場料の10%が復興支援団体に寄付される。