(1)慢性炎症を引き起こす老化細胞…さまざまな病気の発症に関係
年齢より若く見える人と老けて見える人の差は、中高年の同窓会でよくわかる。外見を整えるだけでは到達できない同輩の若々しさは、やはりうらやましいものだ。
近年の研究によると、“見た目”と“健康”には相関関係があるという。若く見えるほうが実際に寿命が長く、内臓も健康であるそうだ。つまり、実年齢と生物学的年齢はイコールではなく、時間・加齢という物理的スピードと、従来、加齢によって進むとされてきた機能や器官の衰えのスピードは、人によって違うということだ。
その違いを生み出しているメカニズムや物質については、いくつか目星がつけられていて、研究が世界的に進められている。
そのうちの一つ、ヒトの体全体に存在する「DEL-1(デルワン)」というタンパク質が老化の抑制に働くことが、新潟大学大学院医歯学総合研究科高度口腔機能教育研究センター/研究統括機構の前川知樹研究教授らの研究で明らかになった。
そのおおまかな仕組みと、「DEL-1」の増やし方を説明するために、まずは「老化」について前川教授に教えてもらった。


















