6畳一間に家族7人… 歌手・中村美津子が語る“壮絶”幼少期

公開日: 更新日:

 4年生になったら、駅売りは卒業して、配達をするようになった。200軒近く配ってたかなあ。新聞って広告も入ると重くてねぇ。夕刊も配るから、4時になったら、友達と遊ぶのをやめなあかん。もっと遊んでたいって思てました。

 食事はね、朝はお茶漬け。おかずはタクアン。昼はお弁当を学校に持っていけなかったから、小学校から10分ぐらい走って家まで帰って食べてましたね。

 おかずは市場の八百屋で売れ残った野菜……菜っ葉とかおナスとかを親がもらってきて、天かすと一緒に炊いたもんが多かった。でも、誕生日には、オトーチャンがサバ寿司を作ってくれました。一番の思い出の食べ物ですね。

 家族みんなで競輪場に電車に乗って行った思い出もあります。オトーチャンが競輪が好きやったから。競輪場でおでんとか、おうどん食べさせてくれて……楽しかったなあ。

■母が亡くなり家族はバラバラに…

 “狭いながらも楽しい我が家”やったんですけど、オカーチャンは私が小学生のとき、何回か倒れてました。栄養失調やと思うんです。働きづめでガリガリやったから。私が中学校2年のときには、とうとう半身不随になってしゃべられなくなった。可哀想やし、おしめ替えたりするのがつらかった。結局、オカーチャンは1カ月寝込んだだけで亡くなったんです。まだ43歳でした。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    今オフ日本史上最多5人がメジャー挑戦!阪神才木は“藤川監督が後押し”、西武Wエースにヤクルト村上、巨人岡本まで

  2. 2

    ヤクルト村上宗隆の「メジャー契約金」は何億円?

  3. 3

    ドジャース佐々木朗希もようやく危機感…ロッテ時代の逃げ癖、図々しさは通用しないと身に染みた?

  4. 4

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  5. 5

    吉沢亮「国宝」150億円突破も手放しで喜べない…堺雅人“半沢直樹ブーム”と似て非なるギャラ高騰の行方

  1. 6

    「SIAM SHADE」DAITAがメンバー4人を提訴報道…人気バンドを巡る金銭問題と、「GLAY」は別格のワケ

  2. 7

    日本ハム最年長レジェンド宮西尚生も“完オチ”…ますます破壊力増す「新庄のDM」

  3. 8

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 9

    ドジャース佐々木朗希にリリーバーとしての“重大欠陥”…大谷とは真逆の「自己チューぶり」が焦点に

  5. 10

    《あの方のこと?》ラルクhydeの「太っていくロックアーティストになりたくない」発言が物議