斉木しげるが語る「シティボーイズ」2人との“阿吽の呼吸”

公開日: 更新日:

 そもそも、普段の3人の雑談がそんな感じ。最初のネタを大竹さんが振り、きたろうさんがボケる。大竹さんがツッコミを入れると、そこへ僕が外したボケをかまして大竹さんが返すという、はたから見てるとコントそのものなんです。

 舞台作家の前田司郎さんがそれをネタにコントを作りまして、6月に東京グローブ座で「シティボーイズ ファイナル Part.1『燃えるゴミ』」を演じました。この舞台で僕らはいつもの会話を演じるという、楽なようで意外と難しい役をさせられたんですが、会話自体が非常に特異だと前田さんは言うんです。

 大竹さんは「シティボーイズ」結成前から十人十色ならぬ、三者三様の個性というか、性格を見抜いて人選したんですね。かといって、3人とも仕事のやり方は違いますし、きたろうさんは無類の酒好きですが、大竹さんと僕は下戸。共通するのは愛煙家ってことぐらい。ですから、20代、30代の頃はよく芝居やコントを巡って、ケンカもしました。自分のダメさ加減を横に置いといてね。

 でも、45歳を過ぎたあたりから欠点を修正するよりも、長所をどんどん伸ばしていったほうが舞台が面白くなることに、3人が時をほぼ同じくして気が付いたんです。

 もちろん、時には芝居やセリフの“間”の問題で怒鳴りあうこともありますが、3人の阿吽の呼吸は何物にも代えがたいんですよ。

 2人とは気の置けない仲間であるとともに永遠のライバル。これからも切磋琢磨して楽しい舞台を作り上げていきたいですね。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    木村拓哉ドラマはなぜ、いつもウソっぽい? テレ朝「Believe」も“ありえねえ~”ばっかり

    木村拓哉ドラマはなぜ、いつもウソっぽい? テレ朝「Believe」も“ありえねえ~”ばっかり

  2. 2
    キムタクを縛り続ける《公称176cm》のデータ…「Believe」番宣行脚でも視聴者の関心は共演者との身長比較

    キムタクを縛り続ける《公称176cm》のデータ…「Believe」番宣行脚でも視聴者の関心は共演者との身長比較

  3. 3
    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  4. 4
    木村拓哉×堺雅人「共演NG」情報の火元…盟友関係の2人がナゼ? 妻同士も交流があるのに

    木村拓哉×堺雅人「共演NG」情報の火元…盟友関係の2人がナゼ? 妻同士も交流があるのに

  5. 5
    打撃は異次元のレベルへ昇華、野手専念の今季が「三冠王」の最初で最後のチャンス

    打撃は異次元のレベルへ昇華、野手専念の今季が「三冠王」の最初で最後のチャンス

  1. 6
    水原一平様には「ラウンダーズ」を…「勝負を始めて30分でカモを見つけなければ自分がカモになる」

    水原一平様には「ラウンダーズ」を…「勝負を始めて30分でカモを見つけなければ自分がカモになる」

  2. 7
    膳場貴子さすが“引き継ぎのプロ” 新サンモニ初回でスポーツ音痴白状したのも奏功

    膳場貴子さすが“引き継ぎのプロ” 新サンモニ初回でスポーツ音痴白状したのも奏功

  3. 8
    平野紫耀は「TOBE」の“フロントマン”で大躍進! すさまじい経済効果に広告業界も熱視線

    平野紫耀は「TOBE」の“フロントマン”で大躍進! すさまじい経済効果に広告業界も熱視線

  4. 9
    村雨辰剛さんが語る愛猫メちゃんとの日々「ともに自立して生きている 距離感が心地よい」

    村雨辰剛さんが語る愛猫メちゃんとの日々「ともに自立して生きている 距離感が心地よい」

  5. 10
    岸田首相「6月解散」強行なら自公81減、過半数割れ、下野もある! 野上忠興氏が議席予測

    岸田首相「6月解散」強行なら自公81減、過半数割れ、下野もある! 野上忠興氏が議席予測会員限定記事