斉木しげるが語る「シティボーイズ」2人との“阿吽の呼吸”

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 そもそも、普段の3人の雑談がそんな感じ。最初のネタを大竹さんが振り、きたろうさんがボケる。大竹さんがツッコミを入れると、そこへ僕が外したボケをかまして大竹さんが返すという、はたから見てるとコントそのものなんです。

 舞台作家の前田司郎さんがそれをネタにコントを作りまして、6月に東京グローブ座で「シティボーイズ ファイナル Part.1『燃えるゴミ』」を演じました。この舞台で僕らはいつもの会話を演じるという、楽なようで意外と難しい役をさせられたんですが、会話自体が非常に特異だと前田さんは言うんです。

 大竹さんは「シティボーイズ」結成前から十人十色ならぬ、三者三様の個性というか、性格を見抜いて人選したんですね。かといって、3人とも仕事のやり方は違いますし、きたろうさんは無類の酒好きですが、大竹さんと僕は下戸。共通するのは愛煙家ってことぐらい。ですから、20代、30代の頃はよく芝居やコントを巡って、ケンカもしました。自分のダメさ加減を横に置いといてね。

 でも、45歳を過ぎたあたりから欠点を修正するよりも、長所をどんどん伸ばしていったほうが舞台が面白くなることに、3人が時をほぼ同じくして気が付いたんです。

 もちろん、時には芝居やセリフの“間”の問題で怒鳴りあうこともありますが、3人の阿吽の呼吸は何物にも代えがたいんですよ。

 2人とは気の置けない仲間であるとともに永遠のライバル。これからも切磋琢磨して楽しい舞台を作り上げていきたいですね。

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