バレエ挫折…水谷豊の娘・趣里が出合った「第2のお父さん」

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 なりたい自分は見えていて、がむしゃらにやっていても、具体的にどう這い上がっていくかが分からない。クラシックバレエの夢は、足首の剥離骨折とアキレス腱断裂で挫折した。両親である水谷豊(63)と伊藤蘭(60)と同じ芸能界で、女優として歩みだした趣里(25)は、思うに任せぬ日々の中、映画や舞台を見ていると……。

■私個人として生きていいんだ、って

 世界観が好き。まだバレエをやっていた時ですが、空間が落ち着いていて、この中に入りたいって思った舞台と出合ったんです。

 岩松了さん(63)演出の「シェイクスピア・ソナタ」(2007年)という作品。そこまで思ったのも初めてなら、同じお芝居を6回見に行ったのも、初めてでした。いま思うと、お芝居に興味を持ったきっかけだったと思います。

 そして、「国民傘」という岩松さんの作品でオーディションを受けるチャンスがあったんです。最終までいったんですけど、結果は不合格。私は行き詰まると心を閉じてしまうところがあり、「また、このまま終わっちゃうのかなあ」って、バレエを諦めたときの気持ちがふと蘇ったりしていました。

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