踏み絵を迫られた末の独立騒動 SMAPはどこで道理を誤った

公開日: 更新日:

【連載コラム「芸能界クロスロード」】

 アイドルグループはいずれ「解散」という宿命を背負いながら活動している。SMAPの先輩になる光GENGIもシブがき隊も解散してきた。一線で活躍しているときは、「解散」などみじんも考えないと聞くが、ピークが過ぎた時、「コンサートの客の入り具合。後輩の台頭などを見た時、人気が落ちてきたことを感じ、解散が脳裏をかすめる」という。

 だが、SMAPの解散は人気とは関係のない事務所の独立が発端であった。解散は自分勝手には決められない。メンバー全員の意思確認はもちろん、なによりも意見に重みをもつのがアイドルの生みの親である。SMAPにおけるジャニー喜多川社長に当たる。解散に限らず大事な相談事は社長に話すのが業界常識。しかし、SMAPには育ての親のI女史もいた。結果的にI氏の存在が今回の騒動をややこしくした。

「アイドルは結成して4年までに売れるかどうかをひとつの“メド”にする」という。SMAPも結成して4年目に売れ出した。この立役者になったのが、マネジャーを担当するようになったI氏。以後、破竹の勢いでSMAPを不動の人気者にした。本来、マンネリ化や慣れ合いを防ぐため、マネジャーを替えるものだが、I氏が続けて手腕を振るい、SMAPは人気だけでなく稼ぎの面でもジャニーズ事務所の屋台骨を支えるまでになった。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    立花孝志氏はパチプロ時代の正義感どこへ…兵庫県知事選を巡る公選法違反疑惑で“キワモノ”扱い

  2. 2

    タラレバ吉高の髪型人気で…“永野ヘア女子”急増の珍現象

  3. 3

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  4. 4

    中山美穂さんの死を悼む声続々…ワインをこよなく愛し培われた“酒人脈” 隣席パーティーに“飛び入り参加”も

  5. 5

    《#兵庫県恥ずかしい》斎藤元彦知事を巡り地方議員らが出しゃばり…本人不在の"暴走"に県民うんざり

  1. 6

    シーズン中“2度目の現役ドラフト”実施に現実味…トライアウトは形骸化し今年限りで廃止案

  2. 7

    兵庫県・斎藤元彦知事を待つ12.25百条委…「パー券押し売り」疑惑と「情報漏洩」問題でいよいよ窮地に

  3. 8

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 9

    大量にスタッフ辞め…長渕剛「10万人富士山ライブ」の後始末

  5. 10

    立花孝志氏の立件あるか?兵庫県知事選での斎藤元彦氏応援は「公選法違反の恐れアリ」と総務相答弁