踏み絵を迫られた末の独立騒動 SMAPはどこで道理を誤った

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 ピラミッド型のジャニーズ所属タレントの頂点に立つと「ジャニーズ内の別会社」とSMAPは見られ、いつしか「裸の王様」のような存在になっていた。それでも実績をつくったI氏は出世。関連会社の役員につく。そこで起きたのが次期後継者問題。メリー喜多川副社長の娘・J女史との派閥争いは激化。その最中に起きたのが、1年前の「週刊文春」誌上でのメリー氏がI氏を呼び出して叱責する発言だった。これがI氏を独立へと向かわせたというのが大方の見方である。

 会社を辞める際、次の準備を整えてから辞めるのは一般社会と変わらない。一説には昨年夏ごろにはI氏の退社は確認されていたというが、問題はSMAPのメンバー5人。生みの親か育ての親か――。踏み絵にも似た判断である。仕事以外は親交のないと言われるメンバー。各自の下した結論は木村拓哉1人がジャニーズ残留。中居正広ら4人がI氏の退社に伴い独立を決めたとされる。

 退社は必然的にSMAPの解散につながる。独立が先にありきでの解散。本来、作られたグループは解散を決めてから、各自が事務所にとどまるか独立するかなど進路を決める。SMAPもジャニーズ事務所在籍中に解散するのが道理。中居らがI氏に義理を立て独立すれば、解散が後回しになり、ジャニーズへの義理は立たず。事務所と4人のわだかまりの一因になったと思う。

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