テレ朝の会長に取り次いでくれたのは石原プロの名物番頭

公開日: 更新日:

碓井 フジに断られても諦めず、「やすらぎの郷」を実現しようとしたのはなぜですか。

倉本 いくつかの理由があるんですが。周囲の同年配の人間が早朝起きても8時まで見るものがないっていうんですね。ゴールデンなんかは自分たちが見るドラマじゃないしな、なんて常にいわれていることで。もうひとつは、ゴールデンタイムの視聴率がどんどん落ちていますよね。かつては20%ぐらいは取らなきゃいけなかったんだけれど、いまは13~14%でよくなっちゃった。逆にいうと、ゴールデンというのはF1(20~34歳の女性)、F2(35~49歳の女性)の視聴者層の取り込みを目指す神話が今も続いていますが、肝心のF1、F2がインターネットにいっちゃったり、録画ということもありますね。現に“やすらぎ”も録画で見ている人間の方が多かったっていうんです。

碓井 番組を放送時に見る「リアルタイム視聴」に対して、「タイムシフト視聴」と呼ばれる視聴行動ですね。特にドラマは、録画して好きな時間に見ている人が多いです。

倉本 その録画に対する視聴率っていうのは、電通もいまでは出しているっていいますが、本当の意味で出ているとは思えないんですね。というのも、電通が扱っている視聴率は、誤解してほしくないんだけれども、決して番組視聴率っていうのではなく、CM視聴率。番組を録画するとコマーシャルはスキップされてしまうわけで、録画視聴率は代理店としてはスポンサーに見せる価値のない数字なわけです。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    国分太一の先行きはさらに険しくなった…「答え合わせ」連呼会見後、STARTO社がTOKIOとの年内契約終了発表

  2. 2

    大谷翔平も目を丸くした超豪華キャンプ施設の全貌…村上、岡本、今井にブルージェイズ入りのススメ

  3. 3

    100均のブロッコリーキーチャームが完売 「ラウール売れ」の愛らしさと審美眼

  4. 4

    岡山天音「ひらやすみ」ロス続出!もう1人の人気者《樹木希林さん最後の愛弟子》も大ブレーク

  5. 5

    日本語ロックボーカルを力ずくで確立した功績はもっと語られるべき

  1. 6

    都玲華プロと“30歳差禁断愛”石井忍コーチの素性と評判…「2人の交際は有名」の証言も

  2. 7

    規制強化は待ったなし!政治家個人の「第2の財布」政党支部への企業献金は自民が9割、24億円超の仰天

  3. 8

    【伊東市長選告示ルポ】田久保前市長の第一声は異様な開き直り…“学歴詐称”「高卒なので」と直視せず

  4. 9

    AKB48が紅白で復活!“神7”不動人気の裏で気になる「まゆゆ」の行方…体調は回復したのか?

  5. 10

    ラウールが通う“試験ナシ”でも超ハイレベルな早稲田大の人間科学部eスクールとは?