心理学の知見から散歩の奥深さを語るエッセー「歩くと心が軽くなるのはなぜか」元永拓郎著

公開日: 更新日:

「歩くと心が軽くなるのはなぜか」元永拓郎著

 人の心の回復に寄り添ってきた著者が、これまで出会った人々との対話と思索を通して、心と体を豊かにする散歩について心理学の知見からその奥深さを語るエッセー。

 休息することに罪悪感さえ抱くという受験生たちとの対話を通し「私たちは、常にどこかへ行こうとして、その先の世界は、なんとなくあるのだけれど、その先といまのあいだは、あいまいで、安定しなくて、いろんな価値観が渦巻いている、そんな不確実な中をいきている」。そして「世界と私とのテンポがかみ合わなくなると、人はとたんに苦しくなる」から、散歩はその間をゆっくりと整える営みだと説く。

 以降、認知症患者や哲学者、文学者、マンガ家などさまざまな人を例に、散歩から得られる生きる知恵を伝える。 (筑摩書房 990円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    日向坂46「ひなたフェス」中止でもファンは宮崎へ「43億円」を動かした“推し活地方創生”の底力

  2. 2

    令和版『八つ墓村』にはこれまでにない「2つの見どころ」あり Jホラーの名匠と新・金田一耕助が魅せる

  3. 3

    「橋上代行昇格は絶対ない」 巨人来季監督に浮上する松井秀喜氏、高橋由伸氏に次ぐ「第3の男」

  4. 4

    青学大の4年間は「ひたすら駅伝を目指す」だけじゃない 今夏は初の海外合宿に踏み切った

  5. 5

    巨人・阿部前監督が球団復帰へ着々 「辞任4カ月での出戻り」は毒になるか、薬になるか

  1. 6

    佐々木朗希の最悪すぎる“退団劇”…ロッテから優秀スタッフ3人を引き抜き、大顰蹙を買っていた

  2. 7

    元関脇嘉風・中村親方〈1〉なぜ「朝稽古をしない」のか? 角界の常識から“あえて外れる”部屋づくり

  3. 8

    桑田真澄氏の発言が波紋 巨人の内部事情暴露のやけっぱち…来季監督の芽は完全消滅か

  4. 9

    六代目との抗争終結で勝ちどきをあげているのは絆會

  5. 10

    コメ農家廃業ラッシュ&米国産ジャガイモ輸入解禁に生産者猛反発! 農水省にはブーイングの嵐