心理学の知見から散歩の奥深さを語るエッセー「歩くと心が軽くなるのはなぜか」元永拓郎著
「歩くと心が軽くなるのはなぜか」元永拓郎著
人の心の回復に寄り添ってきた著者が、これまで出会った人々との対話と思索を通して、心と体を豊かにする散歩について心理学の知見からその奥深さを語るエッセー。
休息することに罪悪感さえ抱くという受験生たちとの対話を通し「私たちは、常にどこかへ行こうとして、その先の世界は、なんとなくあるのだけれど、その先といまのあいだは、あいまいで、安定しなくて、いろんな価値観が渦巻いている、そんな不確実な中をいきている」。そして「世界と私とのテンポがかみ合わなくなると、人はとたんに苦しくなる」から、散歩はその間をゆっくりと整える営みだと説く。
以降、認知症患者や哲学者、文学者、マンガ家などさまざまな人を例に、散歩から得られる生きる知恵を伝える。 (筑摩書房 990円)


















