客席から見た寄席の笑いと涙のドキュメント「新宿末広亭」長井好弘著
「新宿末広亭」長井好弘著
1999年、著者は、新宿末広亭の年間全番組すべてを客席で鑑賞。本書は、それから25年後の2024年10月から全73番組を鑑賞した、笑いと涙のドキュメントだ。
講談師伯山がトリを務める12月中席夜の部で弟弟子の松樹が雰囲気を盛り上げようと、25分かかる「寛永宮本武蔵伝・狼退治」を「5分でやります!」と宣言。いきなり武蔵が箱根山中で狼に囲まれたシーンから語りだした。
ヒゲの繁二郎は、桟敷の客の頭めがけて帽子を投げるというお馴染みの芸をやったら、一発で決まってしまった。普段、なかなかうまくいかないのに、持ち時間が余って呆然としていた。
客席から見た寄席のてんやわんやの日々。 (朝日新聞出版 3300円)



















