歌番組から報道まで…ジャニーズ“独占”から見える日本社会

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 野球は、誰もが自分の個性に合ったポジションを見つけて参加できるスポーツであり、戦後日本がお手本にしたアメリカ流の民主主義の象徴でもある。だからそこからスタートしたジャニーズは、ある意味、日本の戦後そのものなのだ。

 だがそれから半世紀以上が過ぎ、ジャニーズもいま大きな変化の時を迎えている。

 まずご存じのようにSMAPの解散があった。その後もタッキー&翼の活動休止があり、つい先日は渋谷すばる関ジャニ∞からの脱退発表があった。さらにTOKIOの山口達也(46)の女子高生強制わいせつ容疑という前代未聞の不祥事が明らかになった。

 そしてそのなかで、ジャニーズ事務所も“ネット解禁”によって新たなメディア戦略に踏み出そうとしている。

 これまでジャニーズのタレントはネットでの写真掲載はNGだった。それが今年になって一部制限はあるもののOKになった。それだけではない。3月からはユーチューブでジャニーズJrのメンバーがオリジナル動画をアップするようになった。まだデビュー前の5つの若手ユニットが視聴回数を競い合う仕組みだ。海外市場を視野に入れたこうしたネット進出の流れは、今後さらに加速するだろう。

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