「僕はイエス様が嫌い」上映拡大 奥山監督が語る映画の力

公開日: 更新日:

 海外映画祭のみならず、批評家筋からも絶賛の嵐が巻き起こった映画「僕はイエス様が嫌い」(奥山大史監督=23)。5月31日の公開から6週間以上が経つが、さらに全国へと上映館が拡大中だ。現在、JR代々木駅のホームには同作の“10連ポスター”が掲示中(21日まで)。「とかいって、バチがあたったらどうしよう。」など一枚一枚のコピーも自身で考えたという新進気鋭の奥山監督に話を聞いた。

「公開前と後では映画に取り組む考え方が大きく変わりました。それまでは映画は作品こそが全てで、誰か一人に向けて深く、今作でいえば亡き親友に捧げるという気持ちが強かったんです。でも、一般向けに劇場公開されたことでお金を払って作品を見てもらう“商品としての映画”ということを強く意識しましたし、宣伝、配給の重要性も痛感。海外も含めると既に延べ1万人以上の方に見ていただいたことで、深いだけでなく広く届けることができる映画の力を感じました」

■香港でも公開

 普段は広告会社でコピーライターとして働きながら二足のわらじを履く“サラリーマン監督”。作品は18日から香港でも公開され、現地ではニュース番組でも取り上げられるなど話題になっている。

 若き巨匠の次回作が楽しみだ。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  2. 2

    岡山天音「ひらやすみ」ロス続出!もう1人の人気者《樹木希林さん最後の愛弟子》も大ブレーク

  3. 3

    西武にとってエース今井達也の放出は「厄介払い」の側面も…損得勘定的にも今オフが“売り時”だった

  4. 4

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  5. 5

    (5)「名古屋-品川」開通は2040年代半ば…「大阪延伸」は今世紀絶望

  1. 6

    「好感度ギャップ」がアダとなった永野芽郁、国分太一、チョコプラ松尾…“いい人”ほど何かを起こした時は激しく燃え上がる

  2. 7

    衆院定数削減の効果はせいぜい50億円…「そんなことより」自民党の内部留保210億円の衝撃!

  3. 8

    『サン!シャイン』終了は佐々木恭子アナにも責任が…フジ騒動で株を上げた大ベテランが“不評”のワケ

  4. 9

    ウエルシアとツルハが経営統合…親会社イオンの狙いは“グローバルドラッグチェーン”の実現か?

  5. 10

    今井達也の希望をクリアするメジャー5球団の名前は…大谷ドジャースは真っ先に“対象外"