テレ朝ヤラセ問題は氷山の一角…テレビ局“下請け残酷物語”

公開日: 更新日:

「虫が良すぎる」との声が上がっている。

 テレビ朝日が平日夕方の報道・情報番組「スーパーJチャンネル」で不適切な演出があったとして、会見で謝罪した件。ことし3月放送の企画コーナーに登場したスーパーで「密着取材」の「買い物客」とは、担当の男性ディレクター(49)が仕込んだもので、知人5人に来客者のように振る舞わせ、男性が女性に恋の告白をする場面まで捏造していたというのだ。

 同じ夕方の情報番組では、日本テレビ系「news every.」の企画コーナー「気になる!」でも、ことし3月にヤラセ疑惑が一部で取り沙汰された。オープン間もない店を取材しインタビューしたようにオンエアされたが、コーナーに登場した客たちは実は番組スタッフがSNSを通じて募ったエキストラだったらしい。

 情報番組ではNHKの「クローズアップ現代」でも、2014年5月放送の「追跡“出家詐欺”」はBPO(放送倫理・番組向上機構)から放送倫理違反があったと指摘されているし、バラエティーとなると、TBSが「消えた天才」と「クレイジージャーニー」で不適切な演出があったと先日発表し、日テレ「世界の果てまでイッテQ!」の海外お祭り企画のヤラセ疑惑騒動も視聴者の記憶に新しいだろう。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    侍ジャパンに日韓戦への出場辞退相次ぐワケ…「今後さらに増える」の見立てまで

  2. 2

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  3. 3

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  4. 4

    “新コメ大臣”鈴木憲和農相が早くも大炎上! 37万トン減産決定で生産者と消費者の分断加速

  5. 5

    侍J井端監督が仕掛ける巨人・岡本和真への「恩の取り立て」…メジャー組でも“代表選出”の深謀遠慮

  1. 6

    巨人が助っ人左腕ケイ争奪戦に殴り込み…メジャー含む“四つ巴”のマネーゲーム勃発へ

  2. 7

    藤川阪神で加速する恐怖政治…2コーチの退団、異動は“ケンカ別れ”だった

  3. 8

    支持率8割超でも選挙に勝てない「高市バブル」の落とし穴…保守王国の首長選で大差ボロ負けの異常事態

  4. 9

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  5. 10

    和田アキ子が明かした「57年間給料制」の内訳と若手タレントたちが仰天した“特別待遇”列伝