テレ朝ヤラセ問題は氷山の一角…テレビ局“下請け残酷物語”

公開日: 更新日:

■背後にはブローカーの存在も…

 テレ朝幹部は16日の会見で問題のコーナーは関連会社のテレビ朝日映像が請け負っており、担当したディレクターはその関連会社に派遣されていたと説明している。だから、ヤラセを見破れなかった社員は仕方ないと言わんばかりだが、ベテランの番組制作関係者はこう言う。

「今回の担当ディレクターに非がないとは決して言いません。ただ、ヤラセにつながる土壌があるということはテレビマンなら誰もが知っていること。営業中の飲食店のリポートであれば、お客さん全員に『カメラに映り込んでしまいますけどいいですか』と許可をもらい、ひとりでも駄目だったら、帰るまで待たなければならない。それで撮れなくなってしまうことはよくある話です。でも、だから撮れませんでしたでは、通らない。ですので、ある程度仕込んでおくのが普通で、ブローカーという、それを専門に請け負う業者もいたりするんです。各局どこであれ、こうした状況は了解済みですよ。取材でワンクルーを出して1日10万円として、さらにスタッフの交通費などの経費までかかるのですから」

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「マラソン」と「大腸がん」に関連あり? ランナー100人への調査結果が全米で大きな波紋

  2. 2

    “マトリ捜査報道”米倉涼子の圧倒的「男運」のなさ…海外から戻らないダンサー彼氏や"前科既婚者"との過去

  3. 3

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  4. 4

    大阪・関西万博「最終日」現地ルポ…やっぱり異常な激混み、最後まで欠陥露呈、成功には程遠く

  5. 5

    米倉涼子“自宅ガサ入れ”報道の波紋と今後…直後にヨーロッパに渡航、帰国後はイベントを次々キャンセル

  1. 6

    アッと驚く自公「連立解消」…突っぱねた高市自民も離脱する斉藤公明も勝算なしの結末

  2. 7

    新型コロナワクチン接種後の健康被害の真実を探るドキュメンタリー映画「ヒポクラテスの盲点」を製作した大西隼監督に聞いた

  3. 8

    巨人の大補強路線にOB評論家から苦言噴出…昨オフ64億円費やすも不発、懲りずに中日・柳&マエケン狙い

  4. 9

    元体操選手の鶴見虹子さん 生徒200人を抱える体操教室を経営、“アイドル”も育成中

  5. 10

    地上波連ドラ3年ぶり竹内涼真に“吉沢亮の代役”の重圧…今もくすぶる5年前の恋愛スキャンダル