著者のコラム一覧
ラリー遠田お笑い評論家

1979年、愛知県名古屋市生まれ。東大文学部卒。テレビ番組制作会社勤務を経てフリーライターに。現在は、お笑い評論家として取材、執筆、イベント主催、メディア出演。近著に「松本人志とお笑いとテレビ」(中央公論新社)などがある。

サンドウィッチマン以来の快挙 “一夜逆転”のミルクボーイ

公開日: 更新日:

 その後、この漫才では、駒場がコーンフレークっぽい特徴とそうではない特徴を交互に出していき、そのたびに内海の意見がコロコロ変わる。その中で彼はコーンフレークに対して「そこまで言わなくてもいいんじゃないか」というぐらい偏見まじりの熱い主張を展開していくことになる。

「コーンフレークはまだ寿命に余裕があるから食べていられる」「コーンフレークは朝の寝ぼけてるときだから食べていられる」などと毒を吐く。ただ、角刈りで小太りのコミカルな外見の内海が、そんなたわいもないことをやたらと熱く主張するのがおかしい。

 そんな2人は決して優等生タイプの真面目な芸人ではなかった。鳴かず飛ばずの日々が続いてネタ作りをサボるようになり、駒場は先輩芸人と遊び歩き、内海はギャンブルに溺れていた時期もあった。

 だが、2015年にM―1が復活した頃には心機一転して真剣に漫才に取り組むようになった。漫才の基本的な形は昔から変わっていないのだが、極限までネタを作り込み、話芸を洗練させたことで、破壊力抜群の漫才が完成した。

 ほぼ無名の芸人が「M―1」で優勝を果たしたのはサンドウィッチマン以来の快挙。ミルクボーイは一夜にしてシンデレラボーイになった。

【連載】2020 新春「笑」芸人解体新書

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    りくりゅう電撃引退も三浦璃来だけ競技継続の「ウルトラC」…ごく身近にも“前例”あり

  2. 2

    “幼稚さ”露呈した佐々木朗希「報奨金事件」…ド軍日本人スタッフ2名が「7000万円超」もらえず?

  3. 3

    小室眞子さん最新写真に「オーラがない」と驚き広がる…「皇族に見えない」と指摘するファンの残念

  4. 4

    エゴイストのような「人間性」がアウト? ドジャース佐々木朗希にトレード説がくすぶり続ける根拠

  5. 5

    小室圭さん家族3人ショットを「ニューヨーク・ポスト」が報道 1億円以上の新居から居住先、子供の性別まで赤裸々に…

  1. 6

    別居から4年…宮沢りえが離婚発表「新たな気持ちで前進」

  2. 7

    松重豊がついに引退を示唆し2代目探しに言及…「孤独のグルメ」井之頭五郎を継ぐ有力候補者の実名続々!

  3. 8

    佐々木朗希"裏の顔”…自己中ぶりにロッテの先輩右腕がブチ切れていた

  4. 9

    FIELD OF VIEWボーカル浅岡雄也さん 2002年の解散時は重圧で「うつ状態に」…6年前に再始動

  5. 10

    りくりゅうペア大逆転金メダルを呼んだ“かかあ天下” 木原龍一はリンク内外で三浦璃来を持ち上げていた