オペラ歌手を夢みて黒柳徹子が声楽を学んだ東洋音楽専門学校(現東京音楽大)
黒柳徹子
来年2月、開始から半世紀を迎える「徹子の部屋」(テレビ朝日系)。放送回数は1万2500回を超え、同一司会者によるトーク番組ギネス記録を更新し続けている。司会の黒柳徹子(92)は日本のテレビが放送をスタートした1953年2月1日に画面に登場。まさにテレビの申し子である。その学歴もユニークだ。
太平洋戦争が始まる前年、尋常小学校に入学してまもなく、母親が学校に呼び出された。担任から他の学校に移ってほしいと懇願されたのだ。このあたりのいきさつは黒柳の自伝的小説「窓ぎわのトットちゃん」にくわしい。なお、同書の発行部数は2500万部を超え、これもギネス記録として認定されている。担任が言うには、授業中に机のふたを開けたり閉めたりを繰り返す。「用事がないのにいけません」と注意すると、カバンの教科書、ノート、文房具を全部、机に移し、ひとつずつ取り出して再び開けたり閉めたり。ひと通りやったあとは立ち上がり、窓の外のチンドン屋さんに声をかける……。


















