植物の「コケ」が犯罪捜査の切り札に? 米シカゴの博物館チームが150年の文献調査、論文発表し注目

公開日: 更新日:

 植物のコケが犯罪捜査で事件解決の切り札として活躍しているという。コケは、種ごとに独特な狭い地域に適応するため、容疑者の靴や衣服に付着したかけらから現場を特定できるのだ。

 米シカゴのフィールド博物館のマット・フォン・コンラット氏ら国際チームは、150年にわたる文献を調査し、コケ植物が犯罪解決に寄与した11件以上の事例をまとめ、昨年9月に「フォレンジック・サイエンシズ・リサーチ」誌に論文を発表した。従来の法植物学が花粉などに偏っていた中、コケという「見落とされやすい」証拠を初めて体系的にまとめたことで注目を集めている。

 論文では、米ミシガン州で2011年に生後4カ月の女児が父親に殺害されたが、遺体が発見されなかった「ベビー・ケイト」事件が、コケによって解決された経緯を紹介している。

 捜査当局は父親の靴に付いたコケを分析。数百種のコケの中から一致する場所を特定し、捜査範囲を約4.6平方メートルにまで絞り込んだ。その結果、父親は犯行を自白した。写真(フィールド博物館の公式サイトから)は分析されたコケだ。

 研究者らは、コケは靴底に残りやすく、「人・場所・出来事を結びつける強力な証拠」と指摘。DNAや指紋と並び、新たな証拠としての期待が高まっており、今後、犯罪捜査での活用が進む可能性が高い。

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「豊臣兄弟!」白石聖が大好評! 2026年の毎週日曜日は永野芽郁にとって“憂鬱の日”に

  2. 2

    川口春奈「食べ方が汚い」問題再燃のお気の毒…直近の動画では少しはマシに?

  3. 3

    あの人「なんか怖い」を回避する柔らかな言葉遣い

  4. 4

    自分探しで“変身”遂げたマリエに報道陣「誰だかわからない」

  5. 5

    (1)高齢者の転倒は要介護のきっかけになりやすい

  1. 6

    2度目の離婚に踏み切った吉川ひなの壮絶半生…最初の夫IZAMとは"ままごと婚"と揶揄され「宗教2世」も告白

  2. 7

    「誰が殺されてもおかしくない」ICE射殺事件への抗議デモ全米で勃発

  3. 8

    解散総選挙“前哨戦”で自民に暗雲…前橋出直し市長選で支援候補が前職小川晶氏に「ゼロ打ち」大敗の衝撃

  4. 9

    業績悪化で減収減益のニトリ 事業の新たな柱いまだ見いだせず

  5. 10

    チンピラ維新の「国保逃れ」炎上やまず“ウヤムヤ作戦”も頓挫不可避 野党が追及へ手ぐすねで包囲網