福山市中央図書館(広島県)「バラとミステリー」が楽しめるモダンな空間

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 福山市は「ばらのまち」と呼ばれている。戦後、御門町南公園(現在のばら公園)の近隣住民が「戦災で荒廃した街に潤いを与え、人々の心に和らぎを取り戻そう」と、バラの苗木約1000本を植えたことがキッカケだ。中央図書館は「ばら公園」にほど近い中央公園内にある。

 開館は2008年7月。旧館の福山市民図書館が現在の場所に移り、図書館と生涯学習施設を併設する複合施設「まなびの館ローズコム」として生まれ変わった。

 日建設計が手がけた、レンガ造りとガラス張りのモダンな建物が目を引く。内部は天井が高く、採光は申し分ない。09年に日本建築家協会(JIA)の「JIA中国建築大賞」、12年には「第4回サステナブル建築賞」の「国土交通大臣賞」に輝いた。

「公園内という立地を生かし、建物の周りを水盤が囲む造りになっているのが特徴です。図書館内と外との一定の距離を確保しつつ、館内からは公園の芝生が一望でき、公園との一体感や親和性を損なわない造りになっています。ガラス張りで開放感がありますが、ひさしが工夫されているので、基本的にはブラインドを開けたまま開館しています」(占部奈生美副館長)

 建物は4階建て。1~2階が図書館部分で、3階は書庫や放送大学、4階には貸会議室や歴史資料室などが入る教育・文化の複合施設である。蔵書は57万冊以上に上る。

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