(1)台湾から最短で約111キロ…沖縄の犠牲は82年前に始まった
「新しい戦中」という企画提示を受けて一瞬驚いた。第2次安倍政権の頃から「新しい戦前」は実感していたものの、「戦中」? しかし、昨年末のニュースだけ取っても、首相が「継戦能力を高めなければいけない」と発言する中で防衛費は9兆円を超え過去最高を記録するし、子ども向け「防衛白書」なるものが小学校にまで配布されていると知ると、決して大げさな表現ではない。
で、最も深刻なのは昨年11月7日の台湾有事に関する首相答弁である。それが我が国の「存立危機事態」(国の存立が脅かされ、国民の生命、自由および幸福追求の権利が根底から覆される明白な危険)だと明言した。しかも、「継戦能力」とは戦闘状態、つまり「戦中」を意識しているのだ。
台湾から約2100キロも離れた東京で勇ましい発言をしているけれど、最も危険な状態になるのは最短で約111キロしかない沖縄だ。しかも米軍基地だけでなく、防衛のため着々と増強されてきた自衛隊基地だってある。昨年3月、台湾有事の際には人口の8%以上になる約12万人が九州・山口8県へ避難移住する計画が政府発表された。


















