可愛げのない前座「顎が上がってて、偉そうだ」と言われた

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 一之輔が春風亭一朝に弟子入り志願したのは2001年4月のことである。

「4月下席の末広亭です。楽屋口で初日(21日)から待ち伏せしてました。ところが、意気地がなくて、なかなか話しかけられない。雨が降ってるからよそうとか、思ってたのと反対の方向に行っちゃったとかで、6日目まで近づけなかった。7日目にようやく、『弟子にしてください』と頼んだら、近くの喫茶店に連れてってくれて、後日改めて親と一緒に来なさいということになりました。5月に入ってすぐ、親と一緒に会いに行って頼んだら、意外とあっさり、『それじゃ預かりましょう』と承諾してくれました。一番弟子の朝之助(現柳朝)兄さんはすでに入門7年で、二つ目になっていたのが幸いしたかもしれません」

 前座名は朝左久。

「師匠は、『3つ考えた』と、朝枝、小いち、朝左久と書いてくれた。すると、おかみさん(一朝夫人は歌舞伎役者、先代片岡市蔵の息女)が、『あたしは枝っていう字、好きじゃない』と言う。師匠も、『小いちじゃ小朝の弟子みたいだな』と。『朝左久は、歌舞伎の囃子方(立鼓)の望月長左久さんから取った。俺は朝左久が好きだな』って言うんで、これはもう『朝左久を頂きます』と言うしかないですよ」

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