読んでひんやり!夏のホラー文庫本特集(4)町中に漂う不穏の正体を暴く「忌み児の町」阿泉来堂著
当たり前の日常生活のなか、少し刺激が欲しくなったら、人知を超えた世界を描くホラー本はいかが? 今回は、家族問題に介入する正体不明の男、物件探し中に遭遇する恐怖などの切り口から、異世界への扉を開けるホラー文庫本をご紹介!
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「忌み児の町」阿泉来堂著
高校2年の霧山誠一は、同じ中学出身で今年同じクラスになった結美から、学校帰りに沙織の家に行くのを付き合ってほしいと言われる。休んでいる沙織にプリントを届けるというのだ。玄関に出てきた沙織は、髪はぼさぼさで表情はうつろ、しかもなぜか着ていた制服には黒い汚れがこびりついていた。異様さを感じた誠一だったが、後日また沙織の元に行くと言ったきり学校に来なくなった結美が気になり始める。同じ時期に、同じ町にいる刑事の娘が行方不明になり、その母親が異常な行動を見せ始めた。この町に、何か異変が起きているらしい……。
町中の異変に気づいた高校生と刑事らが、その原因を突き止めて町を救おうと奮闘する長編ホラー。小さな違和感をたどって信じがたい事実へとたどり着いていく描写がゾクリとさせる。 (東京創元社 1100円)


















