司法試験へのパソコン導入で「変わること」「変わらないこと」
7月15日から司法試験が始まりました。今年の司法試験で大きな話題となっているのが、答案を紙ではなくパソコンで作成する方式が初めて導入されたことです。これまで何時間も手書きで答案を書き続けてきた受験生にとっては、まさに歴史的な変化といえるでしょう。法務省は、受験生や採点者の負担軽減などを目的としており、大きな制度改革として注目されています。
もっとも、「パソコンになれば試験が簡単になる」というわけではありません。法律を理解し、それを相手に分かりやすく説明する力が求められることに変わりはありません。
今回、答案作成にパソコンが導入されたことで、変わるのは、その説明の「書き方」です。手書きでは書き直しに時間がかかりましたが、パソコンであれば文章の修正や並べ替えが容易になります。そのため、これまで以上に、読みやすく論理的な文章を作る力が重要になるでしょう。一方でタイピングの速さによる差が生じる可能性もあるため、受験生にはパソコン操作への慣れも求められます。
実は、この変化は司法試験だけの話ではありません。今年5月には、民事裁判手続きのデジタル化が本格的に始まり、裁判所の電子提出システム「mints(ミンツ)」を利用したオンラインでの書類提出が開始されました。司法試験でのパソコンによる答案作成と、民事裁判手続きのデジタル化は、いずれも法律の世界全体でデジタル化が進んでいることを象徴する出来事といえるでしょう。
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