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中川恵一東大大学病院 医学系研究科総合放射線腫瘍学講座特任教授

1960年生まれ。東大大学病院 医学系研究科総合放射線腫瘍学講座特任教授。すべてのがんの診断と治療に精通するエキスパート。がん対策推進協議会委員も務めるほか、子供向けのがん教育にも力を入れる。「がんのひみつ」「切らずに治すがん治療」など著書多数。

「前立腺がん」「子宮頸がん」治療後の下半身の悩み…周りに相談できない人も

公開日: 更新日:

 前立腺がんの手術には尿漏れをはじめとする後遺症があります。命に影響するものではありませんが、生活の質をとても損なうため、人知れず悩みを抱えている男性も少なくありません。そんな下半身の悩みを取り上げましょう。

 前立腺の下には、尿を止める役割を担う外尿道括約筋があり、その周辺に神経も走っています。手術でこれらにダメージが及ぶと、尿漏れが起こりやすくなるのです。

 術後すぐは咳やくしゃみなど腹部に圧力がかかったときや立ち上がったとき、歩行時にも漏れることがあり、男性用オムツや尿取りパッドは欠かせません。オムツへの抵抗感は強かったのですが、ここ10年ほどで尿取りパッドはかなり進化。前立腺がん術後の患者さんを意識した製品が増えています。

 たとえば、陰茎の位置に合わせた立体形状、前方の吸収力を強化、ズレにくいテープや立体ギャザー……。男性向けの工夫が随所に施されていますが、がんの手術を受けた以外はごくごく普通の男性ですから、パッドそのものへの抵抗から「男のプライドが……」と悩む方がいるのも事実なのです。術後半年くらいで少しずつよくなるのが一般的ですが、半年を超えて症状が続くと、治り切らないこともあります。

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