ジャニーズの女帝メリー喜多川氏の剛腕 忖度生んだ天の声

公開日: 更新日:

 直接、反論があれば記事にも反映できるが、大半はノーコメント。熱愛事実を記事にしてもジャニーズに忖度するテレビ・新聞が後追いを控える。「報じれば他のタレントの取材ができなくなり、特オチにつながる」という背景が忖度を生んだ。

 ネットのない時代は週刊誌だけが報道しても、独り相撲のようなもの。何事もなかったように終わる。まともに対応しないことが最良のスキャンダル対処法であるという慣例をつくり上げたのがメリー氏だった。スキャンダル報道後も基本的に無視する。その代わり、報じた側は、ファンからの電話やFAXによる抗議に往生した。「何とかなりませんか」と事務所に相談しても、「ファンが勝手にしていること」と相手にされず。所属タレントの番宣写真を借りにテレビ局に行けば「お宅には貸せません」とまさに忖度するかのように拒否されたこともあった。

 大半のメディアの人間はメリー氏に会ったことがない。それでも名前だけは誰もが知っていた。メリー氏の名前を出されれば、水戸黄門の印籠のように多くのメディアがひれ伏す。メディアも含めて一目を置かれるメリー氏。その私生活は杳として知られていない。麻布十番界隈のそば屋・焼き鳥屋でひとり食べている姿が目撃されていた。ばったり会ってみたいと何度となく店に行ったが、偶然はなかった。普段は庶民的な一面を持つのも権力者らしい。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    国分太一の先行きはさらに険しくなった…「答え合わせ」連呼会見後、STARTO社がTOKIOとの年内契約終了発表

  2. 2

    大谷翔平も目を丸くした超豪華キャンプ施設の全貌…村上、岡本、今井にブルージェイズ入りのススメ

  3. 3

    100均のブロッコリーキーチャームが完売 「ラウール売れ」の愛らしさと審美眼

  4. 4

    岡山天音「ひらやすみ」ロス続出!もう1人の人気者《樹木希林さん最後の愛弟子》も大ブレーク

  5. 5

    日本語ロックボーカルを力ずくで確立した功績はもっと語られるべき

  1. 6

    都玲華プロと“30歳差禁断愛”石井忍コーチの素性と評判…「2人の交際は有名」の証言も

  2. 7

    規制強化は待ったなし!政治家個人の「第2の財布」政党支部への企業献金は自民が9割、24億円超の仰天

  3. 8

    【伊東市長選告示ルポ】田久保前市長の第一声は異様な開き直り…“学歴詐称”「高卒なので」と直視せず

  4. 9

    AKB48が紅白で復活!“神7”不動人気の裏で気になる「まゆゆ」の行方…体調は回復したのか?

  5. 10

    ラウールが通う“試験ナシ”でも超ハイレベルな早稲田大の人間科学部eスクールとは?