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中川恵一東大大学病院 医学系研究科総合放射線腫瘍学講座特任教授

1960年生まれ。東大大学病院 医学系研究科総合放射線腫瘍学講座特任教授。すべてのがんの診断と治療に精通するエキスパート。がん対策推進協議会委員も務めるほか、子供向けのがん教育にも力を入れる。「がんのひみつ」「切らずに治すがん治療」など著書多数。

中咽頭がんで余命1年の芸人は「消えた」と報告…免疫チェックポイント阻害剤が劇的に効く条件

公開日: 更新日:

「ご報告 がん治療をストップすることになりました。がん…消えてました」

 自らのXに投稿したのは、お笑い芸人のイーグル76さんです。中咽頭がんが肺に転移していてステージ4との診断をうけて治療に取り組んでいたところ、キイトルーダがとても効き、画像上のがんが消えたとのことで喜びを語っています。「余命1年程度」といわれたそうですから、喜びを爆発させるのも当然でしょう。

 ステージ4で遠隔転移があると、従来の抗がん剤では、劇的によくなることはほとんど期待できませんでした。しかし、キイトルーダをはじめとする免疫チェックポイント阻害剤は、抗がん剤が効かなくても、効果を発揮するタイプの方だと劇的によくなることが珍しくありません。

 どんな方がよく効くかを説明する前に、簡単にキイトルーダの仕組みを紹介しましょう。がん細胞の表面にあるPD-L1というタンパク質は、免疫細胞のT細胞にあるPD-1と結合することで、免疫細胞からの攻撃を免れるような仕組みを構築します。簡単にいうと、免疫にブレーキがかかるのです。

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