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石原藤樹「北品川藤クリニック」院長

信州大学医学部医学科大学院卒。同大学医学部老年内科(内分泌内科)助手を経て、心療内科、小児科研修を経て、1998年より「六号通り診療所」所長を務めた。日本プライマリ・ケア学会会員。日本医師会認定産業医・同認定スポーツ医。糖尿病協会療養指導医。

病院でのスマホには注意を!…表面に付着した病原体のリスク

公開日: 更新日:

 携帯電話やスマホを持たない生活は、考えられないような世の中になりました。誰でも毎日スマホの画面に触れています。そこで気になるのは、スマホの表面に付着している病原体による感染のリスクです。新型コロナのパンデミック以降、手洗いやうがい、手を触れる場所の消毒などについては、以前より注意をする人が増えましたが、触るたびにスマホの表面を消毒するという人は、あまりいないのではないでしょうか?

 われわれ医療従事者も、医療機関の中で、自分のスマホには意識せずに触っていることが多いと思います。それでは、病院でスマホを利用することで、感染のリスクはないのでしょうか?

 今年の感染症研究の科学誌に掲載された論文に、ドイツの大学病院における調査結果が報告されています。患者さんと直接接触する医者や看護師などの医療従事者が使用しているスマホの表面の病原体の検査を、30カ月にわたり行ったところ、院内感染などの原因となる抗菌剤が効きにくい多剤耐性菌と呼ばれる細菌が、15.1%という高率で検出されたのです。

 アルコール含有の一般的な除菌シートで定期的にスマホの表面を消毒すると、多剤耐性菌は検出されなくなりました。特に病院などの感染症の患者さんと接触するような環境では、スマホの除菌にも注意を払う必要がありそうです。

【連載】医者も知らない医学の新常識

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