著者のコラム一覧
高倉文紀女優・男優評論家

札幌市生まれ。女優・男優評論家。Webサイト「タレントパワーランキング」(アーキテクト=https://tpranking.com/)、雑誌「日経エンタテインメント!」(日経BP社)などで女優や女性アイドルなどの取材・分析を手がけるほか、テレビ番組や週刊誌などにコメントを提供。インタビューしたことがある現役の女優は300人以上を数える。note個人クリエーターページ(https://note.com/tokyodiorama/)。

福原遥には“チルアウト”の魅力が 元まいんちゃんは見ている人をホッとさせる

公開日: 更新日:

 広瀬すず橋本環奈今田美桜小芝風花らが見ている人の元気や活力を引き出して気分をアゲる演技を得意とする女優だとすると、やわらかい存在感を持ち味とする福原は新垣結衣有村架純白石聖上白石萌音らと同じように、一日の仕事や学校で疲れた後に演技を見るとホッとして癒やされる、“チルアウト”(安らぎとくつろぎ)の魅力を持つ。混沌とした世の中にあって、彼女のようなタイプのニーズは高い。

 マイペースな役を演じることが多い女優だが、素顔の彼女も、青空の中を静かに流れる雲のようなゆったりとした時間の流れを感じさせ、おっとりとした性格は好感度が高い。ぐいぐいと前に出ていくタイプではないが、内側に隠れた積極性を秘めている。かつて彼女に雑誌インタビューで「おばけやしきの入り口が目の前にあったら、入ってみる?」と聞くと、「入ります。怖いのはだめなんですけど、目の前にあったら、入らないと後悔するって思うので」(双葉社「girls!」49号・17年3月)と答えてくれた。性格がよく表れている回答だと思う。

 主演ドラマで演じている役柄はアンラッキーな女性だが、私たちは福原遥というステキな女優に出会うことができた幸運をかみしめたい。(つづく)

【連載】秋ドラマ 新顔ヒロインの素顔と実力

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    横浜・村田監督が3年前のパワハラ騒動を語る「選手が『気にしないで行きましょう』と…」

  2. 2

    文春が報じた中居正広「性暴力」の全貌…守秘義務の情報がなぜこうも都合よく漏れるのか?

  3. 3

    マツコが股関節亜脱臼でレギュラー番組欠席…原因はやはりインドアでの“自堕落”な「動かない」生活か

  4. 4

    松井秀喜氏タジタジ、岡本和真も困惑…長嶋茂雄さん追悼試合のウラで巨人重鎮OBが“異例の要請”

  5. 5

    巨人・田中将大と“魔改造コーチ”の間に微妙な空気…甘言ささやく桑田二軍監督へ乗り換えていた

  1. 6

    5億円豪邸も…岡田准一は“マスオさん状態”になる可能性

  2. 7

    小泉進次郎氏8.15“朝イチ靖国参拝”は完全裏目…保守すり寄りパフォーマンスへの落胆と今後の懸念

  3. 8

    渡邊渚“初グラビア写真集”で「ひしゃげたバスト」大胆披露…評論家も思わず凝視

  4. 9

    「石破おろし」攻防いよいよ本格化…19日に自民選管初会合→総裁選前倒し検討開始も、国民不在は変わらず

  5. 10

    大の里&豊昇龍は“金星の使者”…両横綱の体たらくで出費かさみ相撲協会は戦々恐々