著者のコラム一覧
吉田隆記者、ジャーナリスト

1984年に写真週刊誌「FRIDAY」の創刊準備メンバーとして専属記者契約を結ぶ。87年の大韓航空機爆破事件では、犯人の金賢姫たちが隠れていたブダペストのアジトを特定、世界的に話題となる。初代「張り込み班チーフ」として、みのもんたや落合博満の不倫現場、市川染五郎(現・松本幸四郎)や石原慎太郎の隠し子、小渕恵三首相のドコモ株疑惑などジャンルを問わずスクープ記者として活躍。

<135>知人から寄せられた 野崎幸助さん会社「アプリコ」の過払い金トラブル

公開日: 更新日:

 そして亡くなった後の9月の半ばにFさんにアプリコから過払い金が返還されたが、その金額がおかしいし、その後の約束も守られていないという。私は事の真意を確かめるためにFさんと会うことにした。Fさんは笑顔の可愛い朗らかな女性で、幼いころから近所で遊んだドン・ファンとの思い出話を披露してくれた。場は和やかになったが、なかなか過払い金の話題にはたどり着くことができなかった。

 最初に名刺を渡したが、彼女は私が返還された過払い金を狙っていると誤解していたらしくて、なかなか本題に入ることができなかったのだ。それでも話をしていくうちに、困ったことがあると言い出した。

■金額に疑義があり抵当権も抹消されず

「お金をアプリコから借りた時、私の家と土地が担保に取られて抵当権が設定されたんです。この前の台風で屋上部分などに被害があって雨水が漏れてくるので、銀行に行って修復費用を借りる相談をしたら、『抵当権を抹消してもらわないと融資できない』と断られてしまいました。ウチに来て過払い金を返還する書類を作った弁護士さんは、『すぐに抵当権抹消をしますから』と約束したのに、いまだにやっていない。それで困っているんです。早く修復しないと家が壊れてしまうのに……」

 Fさんの自宅兼店舗は3階建ての鉄筋コンクリートの大きな建物であるが、彼女は早く直したいんだと顔を曇らせていた。=つづく

【連載】紀州のドン・ファンと元妻 最期の5カ月の真実

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  2. 2

    志村けんさん急逝から5年で豪邸やロールス・ロイスを次々処分も…フジテレビ問題でも際立つ偉大さ

  3. 3

    (4)指揮官が密かに温める虎戦士「クビ切りリスト」…井上広大ら中堅どころ3人、ベテラン2人が対象か

  4. 4

    今なら炎上だけじゃ収まらない…星野監督は正捕手・中村武志さんを日常的にボコボコに

  5. 5

    「高市早苗総裁」爆誕なら自民党は下野の可能性も…“党総裁=首相”とはならないワケ

  1. 6

    志村けんさん急逝から5年、更地になった豪邸の記憶…いしのようことの“逢瀬の日々”

  2. 7

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  3. 8

    広陵辞退騒動だけじゃない!「監督が子供を血だらけに」…熱戦の裏で飛び交った“怪文書”

  4. 9

    広陵野球部は“廃部”へ一直線…加害生徒が被害生徒側を名誉棄損で告訴の異常事態

  5. 10

    (3)阪神チーム改革のキモは「脱岡田」にあり…前監督との“暗闘”は就任直後に始まった