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吉田隆記者、ジャーナリスト

1984年に写真週刊誌「FRIDAY」の創刊準備メンバーとして専属記者契約を結ぶ。87年の大韓航空機爆破事件では、犯人の金賢姫たちが隠れていたブダペストのアジトを特定、世界的に話題となる。初代「張り込み班チーフ」として、みのもんたや落合博満の不倫現場、市川染五郎(現・松本幸四郎)や石原慎太郎の隠し子、小渕恵三首相のドコモ株疑惑などジャンルを問わずスクープ記者として活躍。

<142>「二度と田辺には行きませんから」早貴被告はいやいや一周忌を行った

公開日: 更新日:

 本来の一周忌は命日の5月24日であるが、マスコミの取材を極端に嫌う早貴被告は1週間前の18日に法要をすることにして、ドン・ファンとは全く縁がない田辺市内のお寺にお願いをしていた。

 もともと彼女は何もやりたくなかったのだが、ケジメをつけなければダメだよという周囲の声に逆らうこともできず、いやいや一周忌に来ることになったらしい。

「一周忌が最後で、それ以後は二度と田辺には行きませんから」

 早貴被告はマコやんにそのように伝えたという。

 私は前年の18年10月に、お手伝いの木下さんを含めて早貴被告と都内で会食をした。それ以降、彼女と会っていない。もともと私から電話をすることはあまりなかったし、彼女からの連絡も少なかった。

 前述しているが、その会食で決定的な亀裂が生じたのだと思う。生前のドン・ファンは「自分が死んだ時はお世話になった木下さんに1000万円をあげる」と公言していた。それは私も従業員も皆知っていたが、実際に亡くなった翌日に早貴被告は唐突に木下さんに対して「実は1000万円ではなく、3000万円をあげてくれ、と言われていましたからあげますね」と、私の横でしゃべったのである。木下さんは大喜びだったが、私は「紙に書いてもらわなければ法律的には有効になりませんよ」と木下さんにアドバイスをしていたのだ。会食の場でその履行を早貴被告に迫ったところ、彼女は「弁護士さんに相談しないと……」とか言い繕ったが、さらに私が迫ると「……書きません」と拒絶したのであった。

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