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荒川隆之薬剤師

長久堂野村病院診療支援部薬剤科科長、薬剤師。1975年、奈良県生まれ。福山大学大学院卒。広島県薬剤師会常務理事、広島県病院薬剤師会理事、日本病院薬剤師会中小病院委員会副委員長などを兼務。日本病院薬剤師会感染制御認定薬剤師、日本化学療法学会抗菌化学療法認定薬剤師といった感染症対策に関する専門資格を取得。

認知症リスクに関連…血圧管理は「安定しているかどうか」を意識する

公開日: 更新日:

血圧は平均値だけ見ていればいい」──。そう考えている方は少なくありません。しかし、そんな常識に一石を投じる研究が最近報告されています。

 この研究では、血圧のばらつきと認知症の関係が報告されているのですが、ポイントは単に血圧が高いか低いかではなく、「受診ごとにどれだけ血圧が変動しているか」でした。結果、血圧の変動が大きい人ほど、将来的に認知症を発症するリスクが高いことが示されました。

 しかもこの傾向は、降圧薬を使っているかどうかに関係なく見られた点が重要です。つまり、「薬で平均値を下げているから安心」とは言えない可能性があるということです。

 なぜ、血圧の変動が問題になるのでしょうか。血圧が大きく上下すると、血管に繰り返し負担がかかり、特に脳の細い血管にダメージが蓄積すると考えられています。その結果、脳の血流が不安定になり、認知機能の低下につながる可能性があるのです。

 ここで見落とされがちなのが、日常生活の影響です。血圧は、ストレス睡眠食事、服薬状況などで簡単に変動します。つまり、「生活の乱れ」がそのまま血圧のばらつきとして表れている可能性もあります。

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