(28)「サ高住」を見学…想像と現実の差は大きかった

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 サ高住の見学を渋々OKしてくれたおかん。それが本心じゃないことはよくわかっていたけれど、老健に居られる時間は限られている。一刻も早く候補を絞り、見学でおかんがマイナスイメージを持たないよう下調べを入念に行った。

 頭の中に描いていたストーリーはこうだ。サ高住は自宅と同じように自由な暮らしができる。外出も自由だし、不安があればサポートする人が常駐している。高齢者住宅といっても元気な人が多いので、老健のような暗いイメージはない。だから、ちょっと暮らして試してみようよ。そう説得するつもりだった。

 ところがどうだ。自宅近隣の施設を調べていくと、数は多いのにほとんどがイメージしていたサ高住と大きくかけ離れていた。賃貸住宅のように自由に出入りできるところなど皆無。やや不便な場所にある上、多くの制限があり、外出願望の強い高齢者を満足させられるとは思えない施設ばかり。

 ホームページに「ウチは介護施設ではなく共同住宅」と強調していても、電話してみると「要介護3以上の方が対象です」なんて断りが入ることもあった。つまり、サ高住には一般型と介護型があり、近隣にあったのは介護型。もしくは一般型だが介護を必要とする人ばかり入居している状態。これでは見学に行っても活気や笑顔などあまり期待できず、おかんが納得するとは思えない。

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