腰痛を治すための筋トレがなぜ症状を悪化させるのか
腰痛改善のはずが、自ら腰を壊す腹筋運動
「年齢とともに筋力が落ちている」「自前のコルセットを作りなさい」
病院のリハビリ指導や雑誌の健康特集を信じて、毎晩リビングの床で痛みをこらえながら腹筋運動に励んでいませんか。
毎日欠かさず汗を流しているのに、いっこうに腰の重だるさが消えない。もしそんな徒労感を抱えているなら、今すぐその習慣を見直す必要があります。あなたがよかれと思って続けている真面目な努力が、実は痛みを長引かせる最大の元凶になっているかもしれません。
前回は「お腹の硬さ」が引き起こす痛みの仕組みについて触れましたが、今回は腰痛を治すための筋トレが、なぜ完全に裏目に出てしまうのかを解説していきます。
整形外科を受診して「腹筋が弱いから腰へ負担が集中するのです」とアドバイスを受けた経験を持つ人は非常に多いはずです。その言葉を信じ、仰向けに寝転がって一生懸命に上体を起こす運動を日課にしている方もいるでしょう。
しかし、すでに慢性的な腰の痛みを抱えている人がこの運動を行うのは禁物です。仰向けに寝て頭の後ろで手を組み、グッと上体を起こす──そんな昔ながらの腹筋運動は、症状を改善するどころか、かえって腰椎への負担を何倍にも膨れ上がらせてしまいます。
治療院の現場でも、真面目に筋トレへ取り組んでいるストイックな人ほど、痛みがこじれて長引いている光景を頻繁に目にします。ひと昔前の画一的な指導を鵜呑みにして痛んだ体を無理に動かすと、悲鳴をあげている筋肉をさらに痛めつける結果となり、本来なら治るはずの症状も悪化の一途をたどってしまいます。


















