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吉田隆記者、ジャーナリスト

1984年に写真週刊誌「FRIDAY」の創刊準備メンバーとして専属記者契約を結ぶ。87年の大韓航空機爆破事件では、犯人の金賢姫たちが隠れていたブダペストのアジトを特定、世界的に話題となる。初代「張り込み班チーフ」として、みのもんたや落合博満の不倫現場、市川染五郎(現・松本幸四郎)や石原慎太郎の隠し子、小渕恵三首相のドコモ株疑惑などジャンルを問わずスクープ記者として活躍。

<159>「業務に支障」「不利益を被る」情報公開を拒否する田辺市の言い分

公開日: 更新日:

 畑中氏が嘆いた。

「まるで意味不明の説明だよね。公開するとなぜ弁護士業務に支障をきたすのかなぁ。この費用というのは税金だから直ちに詳細を公開する義務が田辺市にはあるし、市民には知る権利があるでしょ。こんな返答は承服できないし、何かを隠しているのかと疑う気持ちも出てくる。田辺市民の間ではこの費用がおかしいのではないかと話題になっているんだからねぇ」

 田辺市のホームページで確認すると、2020年度の一般会計予算として、弁護士委託料1億94万6000円、行政不服審査費55万2000円、役務・鑑定手数料1254万5000円などを挙げているが、その詳細は明らかにしていない。

 畑中氏はこれに対しても情報公開を求めることにしたが、市側からの回答はこうだ。

「(弁護士の)資料を公開することにより、当該裁判において市が不利益を被るおそれがある(後略)」

 これもまた意味不明である。ドン・ファンの遺族が遺言無効の訴えを明らかにしたのは4月で、予算を付けた当時は田辺市との間に裁判はなかったのだ。

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