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吉田隆記者、ジャーナリスト

1984年に写真週刊誌「FRIDAY」の創刊準備メンバーとして専属記者契約を結ぶ。87年の大韓航空機爆破事件では、犯人の金賢姫たちが隠れていたブダペストのアジトを特定、世界的に話題となる。初代「張り込み班チーフ」として、みのもんたや落合博満の不倫現場、市川染五郎(現・松本幸四郎)や石原慎太郎の隠し子、小渕恵三首相のドコモ株疑惑などジャンルを問わずスクープ記者として活躍。

<175>何か不都合なことが? 破産申立人かどうかを答えない田辺市

公開日: 更新日:

「アプリコの破産がニュースになっていますが、誰が債権者として申し立てたんですか?」

 2021年10月1日の官報に、野崎幸助さんが設立した「アプリコ」と系列会社「アンカー」の破産手続き開始が掲載され、これを帝国データバンクや東京商工リサーチが報じたことで、新聞記者やテレビの報道記者から問い合わせが多々あった。

「債権者であるかどうかは答えられません」

 田辺市の担当である契約課のK課長は、新聞社の問い合わせにそのように答えたというが、不思議である。私が入手した破産の申立書には、田辺市が債権者であり、市長名で裁判所に訴え出ていたことがしっかりと記載されていた。公的な行政機関である田辺市がそのことを公にしないというのは、何か不都合なことがあるのだろう。

 そのひとつが係争中の案件であることだ。野崎さんの遺産を巡っては遺族との間で係争中で、そのことを無視して一方的にアプリコの破産申し立てを行ったのだ。しかもそれをやったのが行政というのだから、信じられない。

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