著者のコラム一覧
吉田隆記者、ジャーナリスト

1984年に写真週刊誌「FRIDAY」の創刊準備メンバーとして専属記者契約を結ぶ。87年の大韓航空機爆破事件では、犯人の金賢姫たちが隠れていたブダペストのアジトを特定、世界的に話題となる。初代「張り込み班チーフ」として、みのもんたや落合博満の不倫現場、市川染五郎(現・松本幸四郎)や石原慎太郎の隠し子、小渕恵三首相のドコモ株疑惑などジャンルを問わずスクープ記者として活躍。

<1>ドン・ファンは殺害される数日前から何度も「会いたい」と電話をかけてきた

公開日: 更新日:

 2018年5月30日、ドン・ファンの告別式で私は、喪主として挨拶する若妻を睨みつけ、「絶対に犯人を暴いてやる」と彼に誓った。あれから3年、野崎幸助さんの殺害容疑で元妻の須藤早貴被告(25)が逮捕された。2人が出会ってからドン・ファンが亡くなるまでの5カ月にいったい何があったのか。私が見た真実を書き記そう。

 ◇  ◇  ◇

 4月28日早朝3時――。都内の自宅の自室でフト目が覚めた私は、起き上がってパソコンに向かうと、ドン・ファン事件がはねた後で出版する予定の「紀州のドン・ファン仇討ち篇」(仮題)を打ち込んでいた。

 これは私が、ドン・ファン殺害犯をあぶり出して敵討ちをする内容になっているが、殺人犯を元妻の早貴被告と特定して書いていたので、彼女が逮捕されなければ日の目を見ない前提になっていた。

「紀州のドン・ファン」本は現在、「美女4000人に30億円を貢いだ男」「野望篇」「『真犯人』の正体」の3冊が出版されている。最初の2冊の筆者はドン・ファンの本名である「野崎幸助」になっているが、ゴーストライターを務めたのは私だった。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  2. 2

    志村けんさん急逝から5年で豪邸やロールス・ロイスを次々処分も…フジテレビ問題でも際立つ偉大さ

  3. 3

    (4)指揮官が密かに温める虎戦士「クビ切りリスト」…井上広大ら中堅どころ3人、ベテラン2人が対象か

  4. 4

    今なら炎上だけじゃ収まらない…星野監督は正捕手・中村武志さんを日常的にボコボコに

  5. 5

    「高市早苗総裁」爆誕なら自民党は下野の可能性も…“党総裁=首相”とはならないワケ

  1. 6

    志村けんさん急逝から5年、更地になった豪邸の記憶…いしのようことの“逢瀬の日々”

  2. 7

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  3. 8

    広陵辞退騒動だけじゃない!「監督が子供を血だらけに」…熱戦の裏で飛び交った“怪文書”

  4. 9

    広陵野球部は“廃部”へ一直線…加害生徒が被害生徒側を名誉棄損で告訴の異常事態

  5. 10

    (3)阪神チーム改革のキモは「脱岡田」にあり…前監督との“暗闘”は就任直後に始まった