杏の「渡辺謙の娘」アピールは仏移住への覚悟の表れ 実母&不倫夫を断ち切り新天地で飛躍
一方、モデルとして成功した杏と一緒に個人事務所を立ち上げ、二人三脚でやってきたはずの実母との関係も悪化。14年には実母が社長を務める個人事務所を退社し、17年には実母から約12億円(20年間、個人事務所に在籍を続けた場合の利益を算出した額)の賠償金を求めて裁判を起こされた。20年9月3日配信のNEWSポストセブンで、この裁判は急転和解したと報じられたが、両者は完全決別したという。くしくも、元夫で俳優の東出昌大(34)の不倫報道から約半年後、20年8月に離婚が成立したばかり。自分を悩ませた“家族”とはいえ、同時期に2人を断ち切る決断をするまでに杏も相当苦しんだはずだ。
その1年ほど前にさかのぼる19年11月には渡辺の還暦パーティーに杏が子どもを連れて出席したことを複数のスポーツ紙が報じ、事実上の父娘和解が公となった。
それでも、杏が自ら父との良好な関係を発信することは極めて珍しい。民放テレビ局関係者が言う。
「SNSやユーチューブ発信は、日本国内での話題性を意識していることもありますが、それ以上に海外を意識しているのでしょう。英訳もつけていますし、何よりハリウッド映画やブロードウェーミュージカルに出演している父・謙さんの登場はポイントが高い。彼女にとっては海外へ発信するプロモーションの一環なのではないでしょうか」
移住発表の際に杏は、父・謙が40歳を過ぎてから世界へ挑戦してきた姿に勇気を得た逸話も織り交ぜた。長年、二人三脚でやってきた実母と決別し、不倫夫にも見切りをつけ、3人の子どもを抱えてフランス移住に踏み切るのはまさに父親譲りのたくましさ。新天地でも飛躍が期待できそうだ。