ライバル国が見た侍Jの敗因…戦術面&チーム作りで劣り、「データ分析に基づかない継投」とバッサリ

公開日: 更新日:

 史上最悪となる準々決勝で敗退した侍ジャパン。かつて米ジャイアンツメッツでプレーした新庄剛志(現日本ハム監督)の専属通訳だった小島克典氏が現地でアメリカ、イタリアなどのライバル国を取材。「他国から見た侍ジャパンの敗因」が浮かび上がった。

  ◇  ◇  ◇

 日本時間17日に行われた準決勝のイタリア対ベネズエラ戦。イタリアは接戦を落として敗退したものの、1次ラウンドは米国、メキシコなどを蹴散らし4連勝で首位通過。同国史上初のベスト4入りと躍進した。

 その秘密の一端を明かしたのが、イタリアのデイブ・リゲッティ・ブルペン担当投手コーチ。小島氏がジャイアンツ在籍時の投手コーチで、現役時代はヤンキースでノーヒットノーランを達成、抑えとして通算252セーブをマークしたかつての名投手は、2023年大会で米国代表の投手コーチも務めた。

「デイブコーチは開口一番、『日本チームの映像は何度もチェックしたよ』と言っていた。準決勝は日本と戦うことを想定していたのかもしれません。ベネズエラ戦に関しては、『We have an attcking plan to neutraize them』(相手打線を無力化する攻撃的な投球パターンがある)とキッパリと言い切った。一発勝負の緊迫した試合では、投手が<コース>と<高低>の両方を追い求めると、投げミスをする確率が高くなる、と言うのです。二兎追うものは一兎も得ずで、例えばコースは多少甘くなっても低めを徹底して攻める。ベネズエラ戦での捕手の構えはアバウトに見えた一方、投手の意思、意図を感じるボールが多かったと思います。高めのつり球、内外角への投げ分け……。結果的に敗れはしたものの、投手陣はコーチが示した方針を徹底していました」

 一方の侍ジャパンは、同じベネズエラ戦で隅田、伊藤が被弾するなど、失投が明暗を分けた。

「隅田が右打者のガルシアに2ランを浴びた場面、捕手の若月は内角低めの厳しいゾーンに直球を要求したものの、真ん中高めに浮く失投となった。デイブコーチはこの場面が頭にあったのでしょう」

 日本を下したベネズエラのロペス監督は「日本戦に向けて1時間半ミーティングを行った」とした上で、井端監督の采配に関して、「日本のリリーフ投手が登板し始め、監督がブルペンをどう使うのかを見ていた」と、こう続けた。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    西武が交流戦初Vも…ワガママエース今井達也の放出こそが“最大の補強”だった説

  2. 2

    西武にとってエース今井達也の放出は「厄介払い」の側面も…損得勘定的にも今オフが“売り時”だった

  3. 3

    ドジャース佐々木朗希の快進撃に暗雲…正捕手スミスが離脱、大谷が“何度も首を振った”ラッシングが代役に

  4. 4

    ブルージェイズ岡本和真がファンから支持されるワケ 日本&カナダの“組織票”で球宴スタメンなるか

  5. 5

    新庄監督またチクリも…上沢直之に選手や関係者が同情するワケ 日本ハム提示「1億7000万円未満」説まで浮上

  1. 6

    責任取らない楽天・石井一久GMの“雲隠れ”に初代監督も苦言…パワハラ安楽事件にダンマリの過去

  2. 7

    佐々木朗希の選手会脱退が若手逸材に飛び火 「電通が動いているんじゃないか」と広がった疑心暗鬼

  3. 8

    楽天・塩川達也監督代行とは何者か…野村克也氏から重宝された「悪く言えばイエスマン」

  4. 9

    米国内調査結果で驚きの結果…W杯期間中の主役はメッシでもC・ロナウドでもなく大谷翔平だった!

  5. 10

    異例の人事が“対岸の火事”では済まない3球団…楽天・吉井新監督はシーズン途中の外部招へい

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    西武にとってエース今井達也の放出は「厄介払い」の側面も…損得勘定的にも今オフが“売り時”だった

  2. 2

    西武が交流戦初Vも…ワガママエース今井達也の放出こそが“最大の補強”だった説

  3. 3

    白石聖は「豊臣兄弟!」代役から7月連ドラヒロインに大抜擢 “ラッキーガール”にかかる期待とリスク

  4. 4

    和久田麻由子「news LOG」がワイドショー化にシフト…番組コンセプト“置き去り”構成ガラリの是非

  5. 5

    芥川賞作家も貧困を訴える厳しい現実…吉本ばななの赤裸々エッセーが波紋、柳美里も「時々、家の電気が止められる…」の衝撃

  1. 6

    皇室典範改正のタイミングで…愛子さまに「海外留学」説が浮上

  2. 7

    藤川阪神の日本シリーズ敗戦の内幕 「こんなチームでは勝てませんよ!」会議室で怒声が響いた

  3. 8

    森保ジャパン21日のチュニジア戦は「勝利が絶対条件」 初戦圧勝のスウェーデンが決勝T進出の脅威に

  4. 9

    任侠界も騒然…当局も確認に走った超大物極道トップの死亡説

  5. 10

    ブルージェイズ岡本和真がファンから支持されるワケ 日本&カナダの“組織票”で球宴スタメンなるか