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児玉愛子韓国コラムニスト

韓流エンタメ誌、ガイドブックなどの企画、取材、執筆を行う韓国ウオッチャー。新聞や雑誌、Webサイトで韓国映画を紹介するほか、日韓関係についてのコラムを寄稿。Webマガジン「オトナの毎日」でイラストエッセー【毎日がエンタメ】を連載中。

元検事総長の尹錫悦大統領が「警察局」新設 韓国国民そっちのけで警察vs政権が激化

公開日: 更新日:

 だが、元検事総長の尹錫悦新大統領も黙ってはいない。現政権は“検察政権”とも呼ばれている。前政権の検察改革を反故にするため、警察を支配できる「警察局」という組織を新設することに。強大な権力を握ったはずの警察だったが、この警察局によって統制されることになったのだ。

 こうした事態に今度は警察側が「検察政権による弾圧」と激しく批判、一方の尹政権も警察の反対行動を「まるでクーデターだ」と切り捨て、警察と政権が対立を深めるという異常事態に陥った。

 検察からの捜査を免れたい前大統領と、検察によって前大統領を捜査したい現大統領。今年の春からあれほど大騒ぎしていた割には、結局、韓国の検察改革は水の泡となった。「自分のクソは臭くない」ということわざがあるように、自分たちの欠点や過ちには目を向けず、国民そっちのけの応酬としか思えない。

 この夏、警察側は「国民の警察は死んだ」として、警察庁前に葬儀用の花輪を並べるパフォーマンスで尹政権に抗議した。その光景を目にした瞬間、思わずにいられなかった。これが日本の警察組織の話じゃなくてよかったと。

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