大谷翔平「肉体改造計画」の全貌 明らかになった驚愕の逆算力・自制心、そして大量のプロテイン

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 ドジャースの球団記録の「58」まで「6」に迫った。

 日本時間21日のロッキーズ戦の2打席目に右前打を放ち、連続試合出塁を「52」に伸ばした大谷翔平(31)のことだ。この日は4打数1安打2四球1盗塁。今季初の盗塁もマークした。

 3勝目がかかるあす23日のジャイアンツ戦の先発も決定。3年ぶりとなる開幕からの二刀流を実践しているのは、屈強なメジャーリーガーと比べてもひけを取らない肉体があればこそ。打って投げてケタ違いのパワーを生み出す体はどうやってつくり出されたのか、その秘密の一端が明らかになった。

 18日放送のNHK「新プロジェクトX」で、大谷と同期入団(2012年ドラフト3位)の鍵谷陽平(現日本ハム・ベースボールオペレーション部)は、当時のこんなエピソードを明かしている。

 遠征先から深夜、札幌の寮に戻ると、大谷がひとりウエートトレーニングをしていた。試合後の移動で疲れているはず。休んだ方がいいのではないかと水を向けると本人はこう言ったという。

「間に合わないんで。今、もうやるって決まってるんで。疲れてるとか関係なくて、こういうスケジュールなんでやります」

 ある遠征では大きなバッグを4つ持っていた。投手・大谷のバックアップを頼まれて泣き崩れたこともあるという谷元圭介(日本ハム・チームスタッフ)は、その中身を見たときのシーンを番組の中でこう振り返っている。

「それ、がばって開けたとき、あっ、プロテインなんだって。いろんなサプリメントだったりとかがパンパンに入っていて、1個1個、時間も計算しながら飲んでいたんで」

 ウエートトレーニングにプロテイン、サプリメント……大谷が現在の肉体を手に入れる過程で必要なものだったに違いないとして、重要なポイントは本人の「間に合わないんで」というセリフだ。

 大谷が花巻東(岩手)時代に「マンダラチャート」を活用したことは広く知られている。9×9のマス目(計81マス)の中央に置いた目標を達成するための行動や考えを視覚化、整理したフレームのことだ。日本ハムOBがこう言う。

「形は異なるかもしれませんけど、大谷はメジャー挑戦するために、これだけの肉体を、いつまでにつくらなければならないという目標を設定。それに従って段階を踏んでトレーニングしていく過程を細かく決めていたのですよ。それはメジャーに行ってからも、おそらく変わらない。46本塁打でタイトルを争い、二刀流が評価されてMVPを獲得したのはメジャー4年目の21年。海を渡った当初から投打で抜けた選手だったわけではありませんから」

 だとすれば「間に合わないんで」「もうやるって決まってるんで」という発言も納得がいく。

 大谷は以前、日刊ゲンダイのインタビューで筋力トレーニングの必要性についてこう話していた。

「小学校低学年の子が、いきなり950グラムくらいの木製バットをもって、きちっとしたスイングができるかといえばそうじゃない。この重量を扱う上で、スイングスピードを維持したまま正確にコンタクトするには筋肉、筋力もないとできないこともあります。僕は特に体も大きいですし、手も長いので、ますますないとキツいかなと」

 技術を身に付けて実践するためには、それなりの体がなければムリということだ。

 打者として本塁打を量産し、投手として好投するための大谷の考え方やスタンスはいまも変わらない。

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