著者のコラム一覧
てれびのスキマ 戸部田誠ライタ―

1978年生まれのテレビっ子ライター。最新著「王者の挑戦『少年ジャンプ+』の10年戦記」(集英社)、伝説のテレビ演出家・菅原正豊氏が初めて明かした番組制作の裏側と哲学をまとめた著者構成の「『深夜』の美学」(大和書房)が、それぞれ絶賛発売中!

心がパンパンにならないよう、近い未来を考える…それが、にしおかすみこの処世術

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「ボンデージの衣装を着たキャラをこの先もずっと続けていくのは無理だと、すぐに気づきましたね。次第にトーク番組やバラエティー番組に出るようになると、ボロが出てきてしまう」(日経BP「日経Xwoman」23年2月1日)

 足りない話術を学ぼうと、春風亭小朝に師事。「春風こえむ」の名で高座に上がるなど模索し続けた。そんな中、コロナ禍が転機になった。仕事を失った彼女は、家賃が払えなくなり、引っ越し先を探す中で一度実家に立ち寄った。すると実家はゴミ屋敷と化し、母親も「死んでやる!」と言っていた。

 そうして「母、80歳、認知症。姉、47歳、ダウン症。父、81歳、酔っ払い。ついでに私は元SM女王様キャラの一発屋の女芸人」(講談社・にしおかすみこ著「ポンコツ家族」23年1月20日発売)の暮らしが始まった。

「糖尿病とうつ病と認知症のセット」を自称する母は、自分で感情をコントロールするのが難しくなってきていた(中央公論新社「婦人公論」23年4月号)。「どうにもならない」過酷の状況の中、今も心は「ボキボキに折れたまんま」だという(ワニブックス「NewsCrunch」23年2月8日)。

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