男性の生きづらさの本質をケアという視点から解き明かす「抱え込む男たち」奥田祥子著

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「抱え込む男たち」奥田祥子著

 職場での可視化されないハラスメントや、夫として周囲から評価されるために「仕事化」する妻との関係など、男性はネガティブな感情も、職場や家庭・私生活で起きる深刻な問題もすべてを抱え込んでしまう。関係性の「檻」ともいえる男性のこの生きづらさの本質を、ケアという視点から解き明かしたテキスト。

 朝は妻の挨拶に無反応で新聞を読むなど自分のしたいことだけに熱中、帰宅後も長男の就職問題に心を痛める妻のSOSにも応じようとしない49歳のユウイチロウさんなどを例に、ケアをする主体としてもケアをされる客体としても埒外にある男性の実情を明らかにしながら問題点を示す。

 以降、これまで20年以上継続取材をしてきた男性たちへのインタビューから、ケアに戸惑い苦悩する男性たちの姿を紹介し、ケアを重視した対人関係の在り方を示す。

(朝日新聞出版 990円)

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